いっちーとしぶみの部屋 | ミラノ

いっちーとしぶみの部屋
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2010年09月08日(Wed) 00時00分 by イタリアより食とワインと山の魅力を
今年の夏は、2つの目標を密かに持っていた。
その目標に向かって準備を始めたのは5月。
その目標を達成することができた今、今年の夏は私の人生にとって最高の夏だった・・・と幸福感に満たされる日々を送っている。
その目標とは・・・
① 夏は登山、冬はスキーに通い詰めるカモニカ渓谷の名峰アダメッロ山(3539m)に登ること。
② モンテ・ローザ、ニフェッティ峰(4559m)に登ること。

日本でスキーに狂っていた私は、初夏は谷川岳のマチガ沢や、上高地から歩いて数時間かかる涸沢にスキーを担いで通い詰めた。でも登山は大嫌い・・・登ってまた降りてくるなら、最初から登らなきゃいいのに・・・
そんな私がイタリアに来て山歩きを始めたのはもう15年ほど前のこと。ミラノの近郊の標高2000m級の山歩きを楽しんでいた。
ひょんなことから2年前、ザイル、ピッケル、アイゼンを装備して3769mのチェヴェダーレ山に登り、昨年はチェヴェダーレ山より難度の高い3678mのサン・マッテーオ山に登頂(http://blogmilanobaita.blog95.fc2.com/blog-entry-61.html)。
いつの日か、4000mを超えられたらな~と夢見ていた。

今年の春先、私が所属するCAI(イタリア山岳会)ポンテ・ディ・レーニョ支部の夏のプログラムを見ると、もう10年ほど前から登ってみたいと思っていたアダメッロ登山が8月15、16日に予定されていた。5月、山岳会の事務所に行き参加の旨を伝えると、アダメッロ山登山の翌週はモンテローザに登るから、参加したら?といとも簡単に言ってきた。モンテローザは簡単よ。貴女ならできるわ!っと。
モンテローザ!!!! あのヨーロッパアルプス、モンテローザである! 標高4559m!!!
私は単純な人間である。すぐその気になる。
おったまげたのは私の伴侶。やっとアダメッロ登頂ができるって君は喜んでいたのに、モンテローザ???と腰を抜かしそうになった。そりゃそうだ、3700mまで到達できて満足していた私たちが、それより1000m近く高い山に登ろうっていうんだから。それも、モンテローザ!!!!
私はインターネットでいろいろ下調べを始めた。モンテローザ、決して手の届かない(足の届かない??)ところではなさそうである。
スポーツクラブで、スピンニング、水泳で体力を養った。スピンニングは数年前から私がはまっているスポーツ(http://www.geocities.jp/kingdomtama/whats/whats01.html)。心臓機能強化、足の筋力強化にふさわしいスポーツである。
7月に入ってからは毎週1回登山。
準備万端で迎えた8月15日。アダメッロ山登山の朝。
・・・続く・・・


2010年08月13日(Fri) 00時00分 by イタリアより食とワインと山の魅力を
快晴続きで、からからに乾いていた山にもちょっとお湿りがあり、出てきた、出てきた!
何が???
キノコ
今日の収穫は、ポルチーニが5個、ジロル少々、マッツォ・ディ・タンブーロが1個。

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これだけあれば、立派なフルコースが用意できるぞ。
で、用意したのは、シチリアの赤。
ネーロ・ダーヴォラという土着品種から作ったワイナリーMorgante(モルガンテ)の Don Antonio(ドン・アントーニオ)2003年。

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ネーロ・ダ―ヴォラは数年前ブームになってから、ピンからキリまでいろいろなワインが生まれ、その名を落としたと言われている。その中でも、コストパフォーマンスがいい、このDon Antonioは私が好きなワイン。
昨年熟成したビンテージが違う(ビンテージを忘れた・・・!!!)のを飲んだ時に比べると、印象が薄いのは、2003年と言う難しいビンテージのせいかも・・・猛暑で有名だった夏・・・
とは言え、フルーツの香り、黒コショウの香り、そして時間が経つと、なめし皮の香りがしっかり出てきた。このなめし皮の香りだけど、品質のいいバッグ屋さんのお店のドアを開けた時に感じる香りそのもの!
フルコースは、ポルチーニのフリットの前菜、そしてプリモは手打ちパスタとミックスキノコのソース。メインはマッツォ・ディ・タンブーロに卵とパン粉、パルミジャーノをつけて山のバターとエキストラバージンオイルで焼き上げたもの。

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いやあ・・・キノコのパスタと最高の組み合わせ。
雨は嫌いだけど、キノコを呼んでくれる・・・


2010年08月07日(Sat) 00時00分 by イタリアより食とワインと山の魅力を
先日書いた、登山途中で立ち寄ったデミニョーネ小屋。http://blogmilanobaita.blog95.fc2.com/blog-category-6.html

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標高1906メートルのところで、夏の間、乳牛とヤギを放牧しながらチーズを作っている3人の男性。
彼らは、毎年6月半ばから9月半ばまで、乳牛のために青い草を求め、ここに登ってきて生活している。それ以外の時期は、乳牛たちと平野部で暮らしている。
この放牧することを、イタリア語ではアルペッジョ、日本ではふつうフランス語でアルパージュと呼んでいる。
2500メートル級の尾根が背後に控えているデミニョーネ小屋。今でこそ車で行きつくこともできるようにはなったけど、四輪駆動、それもよっぽど頑丈なジープじゃないと、ここまでの道は登ってこれない。プロパンガスもあるから、チーズ作りは、昔のように薪ではなく、ガスで作れるようになったけど、毎朝5時に起きて乳搾りするんだよっと言う彼ら。
乳搾りも今は機械を使ってるから、昔に比べれば楽だ!
3か月もこの大自然の中でチーズ作リに専念する彼ら・・・でも、結構楽しそうだ。
興味津津で中を見せてもらう。今朝作ったばかりのチーズが並ぶ。

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今でもザンゴラというチョ~アンティックな機械でバター作りをしている。
ここのチーズは脂肪を一部除いたミルクで作る。ヴァルテッリーナのDOP、カゼーラと同じだよ、とのこと。でもDOPの申請はしていない。一部取り除いた脂肪から、バターを作る。おれたちのバターは評判なんだよっと自慢げ。確かに着色したんじゃないかと疑いたくなるほどのきれいな濃い黄色!やっぱり乳牛たちの食べてる草や花の差だねえ、と感心。

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チーズは何カ月しかたたないと売れないから、すぐお金にならないけど、バターだったら、すぐ売れたから、昔は皆バターを作ってたんだね!
食べてごらんっと言われ、5月に作ったチーズを渡される。チーズアイがいっぱい!ちょっとほろ苦味がある。
5月のチーズだから、平野部で作ったのを、わざわざ美味しい空気のところで熟成させるために、ここまで持ってきて寝かしてるんだ。
アルパージュのチーズはまだ熟成中だから、ということで、試食したのと同じ5月のチーズとまっ黄色のバターを買ってリュックに入れる。
コーヒー入れるから飲んでいくかい?って誘われた。
お昼の準備を始めた彼ら。なんとパスタはデチェコ! いや~贅沢というか、食へのこだわりと言うか・・・だってデチェコは一般に市販されているパスタの中じゃ、一番の高級品だよ。
薪がいっぱい積み上げてる部屋の天井にぶらさがっているこれ、なんだかわかる???

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実際に実践してるのを見たのは、これが初めて! 民芸館等では展示してあるのを見たことはあったけど・・・
ライムギで作ったパンを棒に通して貯蔵してるんだよ! 堅くなっちゃうけど、堅くなったら、パンのスープにしたり、熱々のソースを上にかけて食べる昔の人の、古くて硬くなったパンをいかに美味しく食べるかの知恵。
今でもこんな風景に出合えるなんて、感激!
でも、彼らは言う・・・昔のパンは薪で焼いてたから、置いといてももっと美味しかったよ・・・今のはガスの釜戸で焼いてるから、昔みたいに美味しくないよ。

棒にささったパンの横には、カウベルが並べてある。

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いやあ、おっちゃん3人の住まいにしちゃ、ホント、センスがいい。
心温まる人たちとの出会いだった・・・


2010年08月05日(Thu) 00時00分 by イタリアより食とワインと山の魅力を
飲んで印象に残ったワイン・・・書き留めておかないと、せっかくなのに忘れてしまう・・・
今日はその一回目。

我が家のカンティーナ(ワインセラー)には、ワイナリーや、エノテカで購入したワインが寝かしてある。こんなに暑いと残念ながら室温が25度近くまで上がってしまうから、決してベストコンディション、というわけではないけど、まあ、セラーの役は果たしてくれている。
ソムリエの友人が来てくれたので、その時に開けた一本。
ワイン名:Barolo(バローロ) Pressenda(プレッセンダ)
ビンテージ:2000年
生産者:Marziano e Enrico Abbona
http://www.langhe.net/mabbona/
アルコール度数:14度
ぶどう品種:ネッビオーロ100%


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合わせた料理は、ブラザート(牛肉の赤ワイン煮込み)。
外気温があまりにも高かったので、飲む前にちょっと冷蔵庫に入れ、その後デカンターする。
色は熟成したネッビオーロならではの淡いオレンジ色。開くまでにちょっと時間がかかったけど、熟成したベリー系のフルーツ、甘いスパイス、セメダイン系の香り。タンニンはもう柔らかく溶け込んでいる。酸もきちんと残っている。ちょっと最後にほろ苦味。アフターは長い。ブラザートにはぴったり。
もっと涼しいときに飲んだら、もっと楽しめただろうけど・・・
今見て、びっくり!これガンベロ・ロッソの2005年度版で、3ビッキェーリ取ってる!
家族経営のこの生産者はドリアーニが本拠地。オーナーの亡くなったお父様に捧げたドルチェット・ディ・ドリアーニのパパ・チェルソが有名。お手頃だし、私が一番好きなドルチェット!
彼らはドリアーニだけじゃなく、バローロ地域やバルバレスコ地域にも畑を持っていて、いろいろな種類の価値のあるワインを作っている。バルバレスコも美味しいけど、あのとき試飲してこのバローロが気に入って買ったんだっけ・・・
このバローロは、彼らのモンフォルテ地区の畑のネッビオーロから作ったもので、大樽のみを使用。
バリック(小樽)を使用してないだけに、最初のインパクトは強くないだけに、考えながら飲むタイプの一本。
後、2年ほど寝かしても大丈夫かも・・・


2010年07月31日(Sat) 00時00分 by イタリアより食とワインと山の魅力を
モッツァレッラ・ディ・ブーファラ。。。。。日本語に訳せば、“水牛のモッツァレッラ”と言う意味だけど、これは欧州共同体で原産地保護呼称(DOP)として認定されている商品名だから、たとえ水牛のミルクで作っても、規定書に明記されている通り(生産地域、製造方法、等々)でなければ、ヨーロッパではこの名前は使えないのである。
なのに、なのに・・・・なに、この記事! 今週のイタリアの主要新聞Corriere della Seraによると:
イタリア人の両親を持つロンドン在住の実業家が、ブラジルで8万へクターの土地を購入し、そこで3千頭の水牛を飼育し、年間240万リットルのミルクを生産している。彼は、水牛のミルクが足りなくて困っているカンパーニア州のモッツァレッラの生産者へ、水牛のミルクを半加工し冷凍した状態で輸出するビジネスを始めた。ブラジルからの最初のミルクの出荷は、8月第3週。ナポリのチーズ生産者は、毎日2万キロのミルクを必要としている。このおかげで、ナポリ、そしてサンパオロで5千人の人に就業のチャンスを与えられる。イタリアで、すでにこのミルクの品質については調査済みで、地元のものと全く変わりがない素晴らしいもの、というお墨付きである。彼いわく、我々は原産地保護呼称(DOP)の規定通り、新鮮なミルクを使用している。

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絶句!!!

こんなこと認めてしまうイタリアもあんまりだし、このミルク使ったらモッツァレッラ・ディ・ブーファラとは呼べないはずなのに、そんなこと何にも書いてない・・・それでなくても、DOPが何だか皆わかってないのに!!!
これからは、信用ある生産者のものしか買えなくなってしまう・・・


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