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2010年02月18日(Thu) AM 00時00分
バローロ、バルバレスコの試飲会
ミラノで開催されたバローロ、バルバレスコの試飲会。30社が参加。
同時に開催されたジャーナリストのための試飲会に参加。そこで、この2月に、バローロ・バルバレスコの国の規定書に初めて修正が加えられた、との発表があった。
古くからワインの勉強をしている人は、ネッビオーロのクローンである、ミケ、ランピア、ロゼという名前を覚えてるかと思う。それらすべての名前が規定書から消えたのである。ブドウの品種については、ネッビオーロとだけ明記されることになった。
ブルネッロワインのスキャンダルで、神経質になっている生産者たち・・・それは、規定以外のブドウが使われていた、というものであった。
故意ではなく、場合によっては、木の樽やステンレスのタンクを使用するときに、その前に入れてあった別のワインがわずかながらも混ざってしまう危険性がある。というわけで、1%(!!!)までは、別のブドウが混ざっていてもOKという決まりが加えられたそうである。
バローロ・バルバレスコ協会の会長クラウディオ・ロッソ氏の説明のもとに試飲した2つのバルバレスコ2007。2007年は、秋に入ってからも気温が高く、アルコール度数の高いワインに仕上がった。ポリフェノールも多く含んだブドウだったので、ブドウの種から得た力強いタンニンが特徴である。各生産者は、ブドウの発酵、その後の熟成の温度管理に気を使ったようだ。
2つのバルバレスコは、同じビンテージなのに、色の深さにずいぶん差がある。樽の使い方から来たものか、と思ったのだが、そうではなく、ネッビオーロのクローンの差だそうである。作り手が、ワインの色の濃さのために、ふさわしいクローンを選び育てているとは、今日まで知らなかった・・・
その後、バローロ2006を試飲。2006年は暑い年で、2004年に似ていた。ブドウの木が暑い夏を乗り越えるために必要な冬の雪が少なかった年でもある。
バローロの生産地区は11の市町村。中でも有名な4つの村のバローロの特徴をお伝えしよう。
バローロ村:エレガント、モッラ:まろやか、セッラルンガ:タンニンが特徴、熟成向き、モンフォルテ:力強い
**************************
30社のバルバレスコ、バローロをいろいろ飲み比べてみた。
まず最初に言えることは、
あのブームだったバリックの時代は過ぎた
、ということである。もちろん、バリック(小樽)を使用している作り手は大勢いるが、以前のように、樽香がガンガン効いているようなワインは影をひそめた、というのが私の第一印象である。
ああ、これはエレガントだな~、今飲んでも決して悪くはないな~という良い印象を受けるような、樽の使い方になってきている、と。
一方、若手でも昔堅気の作り方を守り続けている生産者もいる。
伝統的なタンニンのしっかりしたタイプの作り手は、Ada NadaやManuel Marinacci。
MoccagattaのBarbaresco Baric Balin 2007は、フルーツやスパイスの香りが華やかで、タンニンがしっかりしており、あと10年ぐらいしてから飲んでも良さそう。
逆にNegro Angelo e FigliのBarbaresco 2007は今飲んでも悪くない。
評判の高いMassolino やGermano Ettore。今回も私を満足させてくれた。
歴史のあるワイナリーPrunotto。大手のAntinoriの資本になり、すでに20年近く・・・
今回の試飲会で唯一古いビンテージのバローロを持参した貴重なワイナリーである。Barolo Bussia 2001は塩味がしっかりしているのが特徴、2001年は当たり!Barbaresco Bric Turot 1999も素晴らしい。どちらも寝かしておけば、まだまだ良くなりそうなワインである。
後3カ月ほどしたら商品化されるRoberto VoerzioのBarolo Rocche dell'Annunziata Torriglione 2006。エレガントでスパイス香も備え、喉にコクが残る感じがした。同じくBarolo Cerequio 2006。旨味に富んでいて、ミネラルがしっかりしていて、海藻の香りがある。有名どころはやはり一味違う、と実感。このワイナリーは2013年に10年物の、要は2003年のビンテージのバローロを販売する。値段は???
掘り出し物は、Bric Cenciurio。今回初めて出合った作り手。Barolo Coste di Rosa 2006は納得のいくものだったし、アルネイズの遅摘みのブドウで作った甘いワイン、Sito dei Fossiliは特筆すべき一本であった。
その他に、会場で評判が良かったワイナリーは、VajraとLuigi Baudana。前述のBric Cenciurioとこの二つのワイナリーのエノロゴは、同一人物。ジャンフランコ・コルデーロ氏。イタリア中でエノロゴとして活躍している彼。この3社のワイン、どれも印象的であった。益々の活躍を期待したい。
それにしても、試飲会の度に思うのだけど、後少なくとも数年経った方が美味しいはずのワインを開けてしまうのは、何ともったいないことかと・・・
“10年物バローロ+バルバレスコ試飲会” ・・・誰か企画してくれないかな~~!
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作者:ワイン・チーズを通してイタリアの食文化を知る
1986年よりイタリア在住の筆者がイタリアのワイン、チーズ、食文化をご案内します。イタリアソムリエ協会のソムリエ、イタリア人にとっても難関のオフィシャルテースター(Degustatore Ufficiiale)、そしてイタリアチーズテースター協会(ONAF)の資格を持つ食のエキスパートです。
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